チュニックという言葉ができてから何年立つでしょうか。
お腹周りが隠れて便利というふれこみから一気にひろがりました。
おかげで気が緩んでちょっと太っちゃったわ。なんて声もよく聞きます。
服の流行りは時代を表すとはよく言いますが、ひとつの流れとして洋服に「楽」を求める傾向はあるように思います。昔のフランスの貴婦人達はウエストをコルセットで締め上げて美しさを誇張したり、中国では足の小さい女性がよしとされ歩けない位に纏足したり、日本もそもそも着物は決して楽なものではありませんでした。そんな時代から見れば、楽な服で人前に出られるなんて考えられなかったでしょう。つまり女性がお飾りの美しさだけではなく、楽に動きながらも、社会に存在できる労働力を身につけたのでしょうね。少なくとも日本はそんな時代を遂行している証拠ですね。時代は巡り、女性は今や立っているだけの美しさではなく、動いても美しいという事が求められている気がします。
さて、硬くなりましたが、「楽」な服の代表(?)チュニックも変わりつつありますよ。ひらひらふわふわはもうあんまりないんです。しっかり隠すところは隠しながらかっこ良く着こなせる物が出てきています。細身のパンツなどを合わせるとよりかっこいいですね。
あまりに楽をしてしまい、お肉が付いちゃった、からまた戻りつつあるのかも。
行ったり来たりしますが、やっぱり少し時代に乗りつつ洋服を選ぶのが楽しいですね。